毎年10月に行われる日本語教師になるための登竜門、日本語教育能力検定試験。
この資格を採用の条件にしている日本語学校も多く、未経験から日本語教師を目指すなら第一の目標としたい試験です。
合格率は20〜30%と難関ですが、
外国人労働者受け入れ拡大に備え、日本語教師の国家資格化に向けて政府が動いていることもあり、今後さらに難易度が高くなる可能性があります。

2021年の試験で絶対に合格したいよ…!でも、日本語教育能力検定試験って範囲がすごく広いんだよね?

完全独学ではかなりの労力がかかるが、通信講座を利用することで効率よく合格に近づけるぞ。通信講座は、仕事をしながら合格を目指す人や、養成学校に通う時間を取れない人におすすめじゃ。
今回は、受講者の合格率が66.3%の、アルクの日本語教師養成プログラムの教材をレビューするぞ。
アルクのNAFL日本語教師養成プログラム
アルクが提供する「NAFL日本語教師養成プログラム」は、日本語教育能力検定試験の合格を目指すことに特化した特別なプログラム。
価格は税込103,400円。

こんな感じで届きます

中身はこんな感じ
内容は、
- コースガイド
- テキスト24冊
- 別巻問題集1冊(CD付き)
- CD7枚
- DVD1枚
- NAFL模擬テスト1回(自己採点式。CD、解答と解説付き)
- 『日本語教育能力検定試験 重要キーワード集300』 1冊
- 実力診断テスト24回
- 記述式問題の添削指導2回

結構、盛りだくさんだね!
実際に使ってみて、良かったところと改善して欲しいところをレビューしていきます。
NAFL日本語教師養成プログラムの良かったところ
NAFL日本語教師養成プログラムの良いところは、徹底して独学者に優しいところです。
以下に詳しく書いていきます。
①本気を感じるテキスト群
教材の主軸となるのが、全24冊のテキスト。
末端の知識まで求められる日本語教育能力検定試験の出題範囲をカバーしています。

積み上げてみると迫力があるね…出題範囲の広さを実感するね…
とはいっても、1冊のボリュームはそんなに多くありません。
テキストは、日本語教育界で活躍する講師陣による講義形式。本を読む感覚で読み進めることができます。
テーマごとに分かれているため、持ち歩きやすいのがとても良かったです。
どの巻から読んでもわかるような構成になっているため、興味のあるテーマからテキストを選ぶことも可能。
ただし、図解や要点のまとめなどは少ないので、自分で書き出したりしておいた方が復習に便利です。
私の場合は通勤時間が長いので、
電車の中で流し読み→週末など時間があるときに要点をノートにまとめる
といった使い方をしていました。
②重要キーワード集がかなり使える
コンパクトにまとめられた重要キーワード集は、学習開始から試験直前までとても便利でした。
「なんかテキストが頭に入ってこないなあ〜」「ちょっと疲れているな〜」
というときにはこのキーワード集。文字も大きく、サクサク進められます。
受験生時代を思い出すような赤シートつきの単語帳。
日本語教育能力検定試験は教材のバリエーションが少ないため、このキーワード集のような暗記に特化した教材は嬉しいです。
日本語教育能力検定は用語を知らないと問題の意味がわからないことも多いので、要点を押さえるのに役立ちました。
③記述式問題を添削してもらえる
日本語教育能力検定試験の最後には記述式の問題が用意されています。
独学者にとっては、自己採点ができない記述式問題は対策がしづらいですが、NAFLなら2回の添削指導が受けられます。
感覚としては「進研ゼミ」の赤ペン先生みたいな感じです。

第三者に採点してもらう機会を作ってもらえるのはありがたいな。
他にも、オンラインでの学習サポートや就職サポートセミナーの開催など、独学者に嬉しいサービスも付いています。
NAFL日本語教師養成プログラムの改善して欲しいところ
全体的に、独学で勉強を始める人にとって素晴らしい内容のNAFL日本語教師養成プログラムですが、改善して欲しいところもありました。
①DVDや音源を配信形式にして欲しい
最近はもっぱらストリーミング形式で動画や音楽を視聴することが多いため、CDやDVDといったメディア形式に少し戸惑いました。
もちろんCDやDVDの方が親しみやすい方も多いと思います。CD・DVDとは別に、ダウンロード用のURLも用意してもらえるとより使いやすくなると思います。
②テキストの統計データが古い部分がある
日本語学習者の国籍の推移などのグラフなどが載っている場合があるのですが、少しデータが古く感じました。
実際の試験では直近のデータを求められることはなかったので、特に問題はないのかもしれませんが・・・
他社の通信講座との比較
他社の日本語教師養成プログラムと比較してみました。
アルク | ヒューマンアカデミー | アークアカデミー | 千駄ヶ谷日本語教育研究所 | |
講座名 | NAFL日本語教師養成プログラム | 日本語教育能力検定試験 完全合格講座 | 日本語教師養成400時間WEB講座 | e-ラーニングコース |
価格 | 103,400円 | 132,000円 | 172,800円 | 220,000円 |
教材 | ・テキスト24冊 ・別巻問題集1冊 ・CD7枚 ・DVD1枚 ・NAFL模擬テスト1回 ・『日本語教育能力検定試験 重要キーワード集300』 1冊 |
・日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド ・日本語教育能力検定試験 合格問題集 ・分野別 用語集 ・講義DVD&音声CD19巻 ・講義ノート 7冊 ・記述式添削課題 1冊 |
・420時間分のWEB講座オンライン再生
・テキスト(別途購入) |
・WEB学習+4〜5日のスクーリング |
添削回数 | 2回 | 1回 | – | – |
アークアカデミーと千駄ヶ谷日本語教育研究所の通信講座は、修了すると法務省告示校以外の日本語教育の場で教えることができるようです。
(法務省告示校…外国人が「留学」の在留資格をもって、日本語教育を受ける場合の学校のこと)
ただ、420時間の養成講座と同様のボリュームがあるのでそれなりに時間とお金がかかります。
ヒューマンアカデミーの日本語教育能力検定試験完全合格講座は、19巻のDVDとCDがついてくることが特徴です。映像で学習したいという方はこちらの方が良いかもしれません。
私の場合は、
- 隙間時間にさっと読めるように、テキストベースで学習したかった
- 価格をなるべく安く抑えたかった
- あまり時間をかけたくなかった
- 添削をしっかりとやってもらいたった
等の理由からアルクを選びました。
NAFL日本語教師養成プログラムのメリット・デメリット
NAFL日本語教師養成プログラムのメリットは、
- 自分の好きな時に、好きなところから勉強を始められる
- 講座に通うよりも安い
ところだと思います。

時間と費用を節約したい人にはぴったりだね。
デメリットとしては、
- わからない部分をすぐに聞くことができないので、理解できなかった部分は自分で調べたりする必要がある
- 実習の機会がないので、学んだことをなかなか実践できない
通信講座ならではの弱点があります。
ただ、オンラインサポートで質問することもできますし、別料金で実習に参加できるプログラムも用意されているので、オプションをうまく活用すれば解決できる問題でもあります。

NAFL日本語教師養成プログラムに向いているのは、
- とにかく日本語教育能力検定試験の合格を目指している
- 費用と時間を節約したい
- わからないところはある程度自分で調べられる
こんな感じの人じゃろう。
今申し込むなら、期間限定の「日本語教育能力検定試験 合格パック 2021」がおすすめ
改善して欲しい点はあったものの、この教材をしっかりとこなしていれば、独学で十分合格は狙えると感じました。
私が使用したのは通年で販売しているNAFL日本語教師養成プログラムでしたが、
期間限定で販売している【期間限定販売】日本語教育能力検定試験 合格パック2021なら、NAFL日本語教師養成プログラムの内容に加えて
- 改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集
- 2020年 日本語教育能力検定試験合格するための本
- 新版 日本語教育能力検定試験に合格するための問題集
- 改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
- 2019年度 日本語教育能力検定 解説セミナー(動画+講義テキスト)
- 令和元年度 日本語教育能力検定試験 試験問題(凡人社 刊)
上記の副教材がついてきます。

なかなか意気込みを感じる本気(マジ)な内容じゃな。

副教材イメージ。実際のものとは異なります
定価は132,000円(税込)ですが、1月28日まで10%オフの118,800円で購入することができます。
割引が効く1月28日まではこちらの合格パックの方が断然おすすめ。
独学で合格を目指す人にはオススメの教材です。
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